病理診断科

パラフィンブロックに関する重要なお知らせ

1961年(昭和36年)にがんセンターとして新発足して以来、病理診断に用いるホルマリン固定パラフィン包埋ブロック(パラフィンブロック)は廃棄せず保存してきました。しかし、保管スペースが2021年で一杯になります。2022年よりパラフィンブロックは30年保存とし、それを越えたものは廃棄させていただきます。保存されたパラフィンブロックは、再発時の組織の比較、治療に関わる特定タンパクの発現確認、遺伝子パネル検査などに利用されます。実際に保存が30年を越えるパラフィンブロックの利用はなく、また、保存期間が長くなるほどタンパクや遺伝子の劣化が進み検査に適さなくなります。今後は30年分のパラフィンブロックをできるだけ至適な条件下で保存し利用して行きます。以上についてご了承の程よろしくお願い致します。


照会先:川崎 隆(研究部長)

〒951-8566 新潟県新潟市中央区川岸町2-15-3

新潟県立がんセンター新潟病院 病理診断科

電話:025-266-5111(代表)/ FAX:025-233-3849


*手術や生検で採取された組織検体は、右の写真のようにロウにつめた標本(パラフィンブロック)にします。これを薄く切り、ガラスに載せ、染色をして病理診断を行います。

パラフィンブロック


*1997年~2019年までのパラフィンブロック作製数は、年平均約48,000個で、2019年は1年間で57,892個でした。これらを右の写真のように並べて整理棚に保存します。

整理棚


業務内容

病理組織診断

  • 生検や手術で採取された組織から、パラフィンブロックの作製、切片の薄切、各種染色を行い、病理組織診断用の標本を作製します。
  • 病理専門医が標本を顕微鏡で観察し、病理組織診断を行います。形態診断が基本となりますが、必要に応じて特殊染色や免疫染色、遺伝子検査を追加し、その結果を参考にします。
  • 患者さんの治療方法の選択に関わるバイオマーカーの検索を行います。

細胞診断

  • 喀痰や尿、胸腹水、擦過物などから細胞診標本を作製します。
  • 細胞検査士と細胞診専門医が判定を行います。

術中迅速診断

  • 手術中に採取した組織や胸腹水などを用いて、病理診断と細胞診断を行います。
  • 診断結果は概ね30分で執刀医に報告され、手術方針を決定する上で重要な判断材料となります。

遺伝子検査

  • PCR法やFISH法などにより、パラフィンブロックや細胞診標本から、腫瘍の遺伝子異常の有無を調べます。
  • 代表的なものとして、EGFR、RAS、BRAF、ROS1、HER2が挙げられます。
  • 専従の臨床検査技師を配置しています。

病理解剖

  • ご遺族の承諾のものに、亡くなられた患者さんのご遺体を解剖させて頂くのが病理解剖です。
  • 病理医が執刀を行い、病気の広がりや治療の効果、死因などを調べます。

その他

  • 保管しているパラフィンブロックから、臨床試験や遺伝子パネル検査に試料を提供します。

業務件数

年別、内容別の件数

  2020年 2019年 2018年 2017年 2016年
組織診 9,573 10,522 10,710 11,223 10,714
細胞診 8,400 9,220 9,439 10,285 10,697
(迅速組織診+迅速細胞診) (1548) (1,624) (1,555) (1,835) (1,769)
遺伝子検査 1,741 2,010 1,900 1,762 1,537
病理解剖 4 4 6 9 15

関係サイト

日本病理学会 http://pathology.or.jp/

日本臨床細胞学会 http://jscc.or.jp/


スタッフ

当院の病理部門には,専任の医師4名(日本病理学会認定病理専門医4名,細胞診専門医3名)と,臨床検査技師13名(細胞検査士9名)が所属し,新潟県内では最も充実したスタッフを有しています。


病理医

 

非常勤