マンモグラフィを受診される方へのQ&A

マンモグラフィを受診される方へのQ&A

 

Q1:‘マンモグラフィ’ってなに?

A

乳房のX線撮影のことでマンモグラフィと呼ばれています。乳房を専用のX線装置を使って撮影し、乳房内の変化を描出する検査です。乳房全体が写るように、頭側からと横からの2方向の撮影を行います。他のX線検査と違い乳房を圧迫して撮影することが特徴です。

Q2:圧迫はなぜするの?

A

乳房内の乳腺を圧迫して均等に広げることによって、診断能力の高い鮮明な写真を撮ることができます。そのまま撮影すると乳腺や脂肪、血管などの重なりで、実際に腫瘤があっても、写し出されないことがあります。

乳房を専用の板ではさみ、薄く引き延ばして撮影をすることで、放射線の被ばく量を少なくする効果もあります。

Q3:撮影の時に気をつけることは?

A

撮影の範囲は乳房からわきの下を含めた部分になりますので、撮影の際は、制汗剤やパウダーなどはつけないでご来院ください。パウダーなどが付いたまま撮影されますと、がんのサインである石灰化に非常に似て写ることがあります。不要な再検査や必要以上の被ばくを避けるためにも、ご注意ください。

Q4:いつ撮影するのがいいですか?

A

マンモグラフィは撮影に適した期間があります。乳房は、排卵後から生理が始まる頃まで、ホルモンの影響で乳房が硬くなったり痛みを感じたりすることがあります。なるべくこの期間は避け、できれば生理が始まって、2~3日後から1週間くらいの乳房の柔らかい時期に検査を受けましょう。

Q5:被ばくの危険はだいじょうぶ?

A

X線検査ですので、放射線被ばくがありますが乳房だけの部分的なもので、被ばくによる危険はほとんどないといわれています。

1回の撮影で乳房が受ける放射線の量は、東京からニューヨークまで飛行機で往復する間に必ず受ける自然放射線の量とほぼ同じで、とても少ない量です。撮影によって早期乳がんを見つけることができることのメリットの方がはるかに大きいので、安心して検査を受けてください。

ただし、妊娠している方、妊娠の可能性のある方は、診察時にお申し出ください。放射線感受性の高い胎児への被ばくを最小限にするために、検査の変更や延期を検討させていただくことがあります。

Q6:ペースメーカーを装着しているのですが?

A

以下の方は、破損の危険線がありますので基本的に撮影できません。検査方法につきましては、主治医とご相談ください。

  • 心臓ペースメーカーを装着している。
  • 前胸部に薬液注入用の皮下埋め込み型ポート(CVポート)を埋め込んでいる。
  • 脳室・腹腔連絡術(V-Pシャントカテーテル留置術)を受けている。
  • 豊胸術(シリコン注入・シリコンバック・生食バック・ヒアルロン酸注入等)を受けたことがある。

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