PET-CTとは

PET-CTとは

PETとは、日本語で「ポジトロン断層撮影法」といい、がんを検出する検査のひとつです。PET-CTはPETによるがんの検出と、CTによる体の位置情報をあわせることによってより詳しい診断をすることができます。


この検査は、治療前では病巣の広がりの診断、また治療後では再発診断にとても有用で、1度にほぼ全身のがん検索ができます。

PET-CT

 

[18F]FDG(フルオロデオキシグルコース)という当院で製造している検査薬を、静脈に注射する以外痛みはありません。また、不快感や[18F]FDGによる副作用もほとんどない※ので、安心して検査を受けることができます。※(平成19年度の報告で、副作用は8万5千人に1人くらい)


PETは動物のペットではありません

1回のPET検査での被ばくは、1年間で自然界から受ける被ばく(2.4mSv)と同じくらいです。そこにCTの被ばく(5~15mSv)が加わります。


しかし、PET-CTも万能ではありません。さらに他の検査が必要になる場合があることをご理解ください。

 

PET-CTの原理

がん細胞は、一般的に正常細胞の3~8倍ものブドウ糖を取り込む性質があります。

がん細胞は、一般的に正常細胞の3~8倍ものブドウ糖を取り込む性質があります。

[18F]FDGという検査薬を使用します。

そこで、[18F]FDGという検査薬を使用します。 [18F]FDGは、ブドウ糖に放射性物質を合成したもので、がんの位置を知らせる発信機の役割をします。

静脈から[18F]FDGを投与し、約1時間安静にして、全身に行きわたらせます。

静脈から[18F]FDGを投与し、約1時間安静にして、全身に行きわたらせます。 がん細胞は[18F]FDGをブドウ糖と勘違いし、たくさん取り込みます。

PET装置が[18F]FDGから出る放射線を検知し、がんの有無や位置を特定します。

PET装置が[18F]FDGから出る放射線を検知し、がんの有無や位置を特定します。 このとき同時にCTを撮影しています。

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