大腸がん検診

大腸がんの検診とは

日本での大腸がん検診が老人保健法で行われるようになったのは日が浅く、1992年からです。新潟県では翌1993年から行われています。大腸がんは食べ物の欧米化につれて年々上昇しており、検診では胃がんとほぼ同じ頻度で大腸がんが発見されています。近い将来には胃がんの数を超えるものと思われます。


大腸がん検診の方法

大腸がんの検診は大腸を直接検査するのではなく、便の潜血反応をお受けいただいて大腸がんでおきやすいわずかな出血を見つけ出し、潜血が見られた方を対象に大腸内視鏡や注腸レントゲンによる精密検査を行う方法です。

そのため、便潜血反応が陽性の人全部に病変があるわけではなく、生理的に大腸の粘膜からわずかに出血する人も陽性に出ることもありますが、便の潜血反応陽性の方を大腸内視鏡で検査すると、そのうち約5%にがんが見つかり、20%にポリープ(腺腫)がみつかっています。

便潜血検査は通常2日間2回検査され、一回でも陽性の場合に精密検査が勧められています。一回でも便潜血反応が陽性になれば、病変がある可能性があり、再検査で陰性になっても可能性が否定できませんので、便潜血反応の再検査は全く意味がありません。 一回でも陽性になったらぜひ内視鏡検査による精密検査をお受け下さい。

がん予防総合センターでの大腸がん検診

一次検診で異常のあった方は、まず内科外来を受診していただき、感染症の有無と血液凝固能などの検査をお受けいただいてから検査日をご予約いただいております。


大腸内視鏡では腺腫・ポリープなどを生検診断したり内視鏡的切除を行うことが多く、出血への注意が必要なためです。とくに血液を固まりにくくするお薬のワーファリンやアスピリンなどの内服を事前にお休みいただく必要がありますので、脳卒中、心臓病で治療中の方はお薬手帳か内服薬をご持参下さい。


また眼圧の高い緑内障や前立腺肥大症の方は腸の動きを止める注射が投与できませんので事前にお申し出ください。


検査当日はいろいろな薬を使う可能性があるため、車の運転は出来ません。


当センター内の中央内視鏡部大腸内視鏡検査を行っています。