院内がん登録について
院内がん登録とは
がんと診断された患者さんの基礎的なデータを病院として集積し、がん診療の実態を明らかにするしくみです。「がん登録等の推進に関する法律」では、がん診療に重要な役割を担う施設での努力義務とされています。
院内がん登録は法律に基づき各施設において実施され、毎年、国立がん研究センターに氏名などの個人識別情報を削除した上で提出、全国の病院における診療件数などの集計が報告書として公表されています。
◆ 院内がん登録3つのメリット
- 病院ごとの特徴や課題が明らかになり医療の質向上や研究の資料になる
- 国や地方公共団体ががん対策を計画・実施する際の根拠となる
- 集計を使って受診先選択の参考とすることができる
予後調査について
当院病歴室では、当院にてがんの治療を受けられた全ての患者さんについて、その治療結果とその後のご健康状態を確認するための予後調査を毎年行っています。この調査はがん医療の進歩のためには欠かせないものです。当院では、新患としてがんの治療を受けられてから20年間の予後調査を行っています。具体的な方法としては、当院への受診情報を基本としますが、長期に受診されない患者さんについては、封書による直接の問い合わせや、市町村への戸籍照会などを行っており、得られた個人情報は新潟県個人情報保護条例に基づき適切に管理されています。
退院後、一部の患者さんへはご自宅に本調査用の封書が届く場合もあろうかと思いますが、何卒ご協力をよろしくお願いいたします。なお、封書による問い合わせをお断りになりたい場合には、病歴室担当者までご連絡下さい。
病歴室:025(266)5111 内線 2264・2265
院内がん登録の予後調査支援研究調査について
当院は、国立がん研究センターが全国のがん診療連携拠点病院を対象として行う「院内がん登録の予後調査支援研究調査」に協力しています。具体的には、2007年以降に当院でがん登録をされた患者さんの内、当院の予後調査で経過が把握できなかった方について国立がん研究センターから各市区町村への住民票照会が行われます。お断りになりたい場合は病歴室までご連絡下さい。
院内がん登録全国収集データの二次利用について
当院から国立がん研究センターに提出された院内がん登録データは報告書を作成するだけでなく二次利用としても活用されます。
- データのより詳細な集計や研究解析を行って実態を検討する
- 全国規模で対象を選び病院からアンケートをお送りして意見をうかがうなどの活動を通じて、国全体で、より良いがん医療、がん対策に役立てることが期待されています。
これらの二次利用は定められた審査を経て行われるものですが、もし自分に関する情報が二次利用に使われたくない場合は以下の当院の窓口へお申し出ください。データの管理や制度の詳細は国立がん研究センターがん情報サービスをご覧ください。必要に応じてお問い合わせフォームもご活用ください。
なお、上記は全般の情報ですが、個別の研究については、各研究者の所属機関における倫理審査委員会の指示に従い情報公開等を行います。
当院窓口 | 新潟県立がんセンター新潟病院 病歴室 情報調査部長 塩路 和彦 TEL 025-255-5111 |
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