院長あいさつ

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院長 佐藤 信昭

新型コロナウイルスの国内の感染者数は4月をピークに減少に転じ、新潟県の感染者数も減少しています(2020年6月1日現在)。緊急事態宣言が解除されましたが、再流行のリスクもあり、予断を許しません。患者さんから「コロナも大変な病気ですが、がんの手術はまた違った意味で本人や家族の苦しみがあります。これからもがん患者を守って下さい。」との投書をいただきました。がん患者はより大きなストレス、不安を感じています。当院では院内感染防止を徹底しながら、職員一丸となってがん診療を継続しております。


新型コロナウイルス感染の拡大から社会・経済の状況が大きく変わり、予測が不能で不確実な日々の中で新しい生活様式が求められています。医療者として、患者さんがその人らしく生活できるよう、患者さんと家族に寄り添い、支える姿勢が重要であることをあらためて感じております。当院は新潟県がん診療連携拠点病院としてこれまで取組んできた低侵襲手術(鏡視下手術、内視鏡治療等)、がん薬物療法、高精度放射線治療(強度変調照射IMRT等)、緩和ケアに加えて、高度・先進的、より有効で、有害事象の少ない治療、治療の一層の個別化を推進します。


がんゲノム医療は主にがんの組織を用いて遺伝子パネル検査により多数の遺伝子を同時に調べて変異を明らかにし、一人一人の体質や病状に合わせた治療のことを言います。当院はがんゲノム医療連携病院として新潟県でがんゲノム医療が受けられるように体制づくりを進めています。また、2020年4月から遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)患者が、がんのない方の乳房や卵管・卵巣を予防的に切除する手術に公的医療保険が適応されています。予防的乳房切除術は乳がん発症リスク、また、予防的卵管・卵巣切除術は卵巣癌/卵管癌/腹膜癌の発生リスクと死亡率を低減させます。BRCA1/2変異情報によりHBOCを診断し、疾患が発症する前に予防的切除という先制医療が行えるようになりました。


今年度も、診断、各種治療の質を向上させ、それらを安全に提供できるように職員一同努力していきたいと思います。今後ともご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。



令和2年 6月 院長 佐藤 信昭