新潟県立がんセンター市民公開講座

第29回市民公開講座のご報告

『高齢者のがん治療の今 -やさしい医療の時代へ-』


当院では、市民および県民の皆様にがん医療に関する情報を提供することを目的に、市民公開講座を毎年開催しております。今年は「高齢者のがん治療の今 -やさしい医療の時代へ-」をテーマに、9月5日(土)、新潟市中央区のだいしほくえつホールにて開催いたしました。幸い天候にも恵まれ、130名を超える方々にご参加いただきました。開会にあたり田中洋史院長から挨拶があり、その後、以下の内容で講演が行われました。



講演 高齢化するがん患者
-数字で見るがん診療の変化-
消化器内科
塩路 和彦
高齢者にやさしいがん手術の最前線
-低侵襲手術と合併症予防の取り組み-
消化器外科
荒引 みちる
高齢者に対する放射線治療
-あきらめない体に優しいがん治療-
放射線治療科
田中研介
その人らしくがん治療を選択するために 看護師
藏本 亮
高齢者がん治療のリハビリテーション
-「自分らしく生きる」を支える-
言語聴覚士
三嶽 晴美
高齢のがん患者を支える
-がん相談支援センターについて-
医療ソーシャルワーカー
菅野 まり子



前半は、塩路医師が高齢がん患者の現状を示しながら、「やさしい医療」を実践するための多職種連携の重要性について解説しました。続いて、荒引医師が高齢者大腸がんに対する低侵襲手術の意義や、検診・生活習慣による予防の大切さを説明し、田中医師は放射線治療の特徴と高齢者へのさまざまな工夫について概説しました。

後半では、蔵本看護師が高齢がん患者(特に認知症を伴う場合)の治療選択において、患者本人の意思を尊重することの大切さを強調しました。次いで、三嶽言語聴覚士が高齢がん患者の嚥下(えんげ)リハビリについて体操の実演を交えて紹介し、最後に菅野医療ソーシャルワーカーが、がん治療前後の生活を支える「がん相談支援センター」の役割について説明しました。


第29回市民公開講座


講演後の質問コーナーでは、事前に寄せられた質問に対し、各演者が丁寧に回答いたしました。 約2時間半にわたる会でしたが、多くの方が最後まで熱心に聴講されていました。ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。今後も当院は、がんに関する最新の情報を分かりやすく発信してまいります。引き続きご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


副院長 竹之内辰也




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