骨軟部腫瘍・整形外科:骨軟部腫瘍、肉腫とは?

骨軟部腫瘍、肉腫とは?

内臓などの上皮細胞から発生した悪性腫瘍を「がん」と呼び、肺や胃に発生した場合は、それぞれ肺がん、胃がんと呼びます。骨や軟部組織(脂肪や筋肉、血管、神経などの非上皮細胞)から発生した腫瘍を総称として骨軟部腫瘍と呼びますが、悪性の骨軟部腫瘍を「肉腫」と呼び、脂肪や骨への分化を示す場合には、それぞれ、脂肪肉腫、骨肉腫と呼びます。肉腫の中には分化の方向性がわからない肉腫もあり、「類上皮肉腫」、「淡明細胞肉腫」、「未分化多形性肉腫」などのように腫瘍細胞の形態から名前が付けられているものもあります。悪性腫瘍全体に占める肉腫の割合は1%程度で稀な腫瘍ですが、肉腫の種類は50種類以上あります。また、年齢、性別を問わず、四肢や体幹、内臓周囲などの身体のあらゆる部位に発生します。