整形外科: 骨の病気

整形外科

骨には良性の腫瘍もたくさん発生しますが、、痛みをだしたり、骨折の危険性がある場合手術療法が行われます。

いずれにせよ正しい診断のもとに各症例にあった治療法が選択されます。


腰椎椎間板ヘルニア(坐骨神経痛)

椎間板という背骨と背骨の間のクッションが傷んだために神経を圧迫し、腰痛や下肢痛を出します。多くは内服薬や注射、安静といった保存療法で治ります。しかし症状が強かったり長引いたりした場合手術により治療することもあります。


変形性関節症

年齢と供に関節の軟骨が傷んできて、膝や股関節がはれたり痛くなる病気です。病気の程度に応じて運動療法、内服薬、注射、手術(矯正骨切り術、人工関節置換術)などが行われます。


慢性関節リウマチ

体の関節が腫れと痛みを出す病気です。治療の主体は関節の炎症を押さえる薬物療法ですが、関節の破壊が高度の場合手術(滑膜切除術、人工関節置換術)もおこなわれます。


腰部脊柱管狭窄症

加齢により椎間板が変性したり(やせたり)、靭帯や骨の出っ張りが大きくなって、神経を包む管(脊柱管)が狭くなったり曲がったりします。このため神経が圧迫され両下肢のしびれを生じます。特徴は歩くとしびれが強くなり腰かけたりして休むと楽になることです。薬を飲んでも症状のとれない重症の人には神経の圧迫を取り除く手術が必要です。


脊椎後縦靭帯骨化症

原因不明ですが主に頚椎にみられます。神経を包む管の帯(靭帯)が厚くなり骨となって神経を圧迫します。このため両手足体のしびれや動きにくい等の症状が生じます。神経の圧迫程度によっては神経の開放術などを要します。


脊髄腫瘍

手足・体のしびれ痛みや、思うように動かない等の症状があり、腫瘍の発生部位大きさによりその症状はいろいろです。安全に脊髄検査(MRI)ができるようになり、早期発見が可能になりました。摘出術が必要です。


骨粗鬆症

加齢と供に骨を作る働きが弱くなって、ついには軽石のような”すかすか”な骨になります。このためちょっとした動作や転倒により骨折しやすくなります。

若いときから小魚牛乳チーズなどのカルシウムの多い食物をとりつつ運動をして骨を体にためることが大切です。特に閉経後の女性にはこの病気が見られますので注意する必要があります。骨の形成を助ける薬、骨の吸収を防ぐ薬などで治療しますが、日常生活で、できるだけ体を動かしたり、牛乳チーズ小魚等を摂取するように心がけることが大切です。

不幸にも骨折をした場合には、その骨折部位によっては手術を要します。