乳腺外科

特徴

乳癌の精密検査、診断、手術、術前・術後補助薬物療法と術後経過観察、そして再発治療まで均等に力を配分して診療に当たっています。放射線科、内科、整形外科、麻酔科、形成外科、緩和ケア科などの専門医との連携が極めて密です。


新潟県の乳癌診療の中心的役割を担うとともに、地域連携診療計画書(地域連携パス)を用いて地域の病院や診療所と安全で質の高い協同診療を行っております。


診療実績

2015年の年間乳癌手術数は289例でした。そのうち135例(46.7%)で乳房温存療法が行われました。乳房MRIとヘリカルCTを駆使して切除する範囲を計画しています。乳房切除例には形成外科医による一期的乳房再建術が13例に施行されました。腋窩リンパ節郭清による障害を軽減にするため、医療用放射性同位元素(アイソトープ)と色素の併用によるセンチネルリンパ節生検を施行しています。術中のリンパ節転移診断には病理組織検査、分子病理診断法(OSNA法)を用い、精度の向上に努めています。クリニカルパスに従い、手術の前日に入院し、術後は4日から最長でも6日目には退院ができます。

術式は乳房温存術例が減少し、乳房切除後の一期的乳房再建術の導入もあり、腋窩リンパ節郭清を伴わない単純乳房切除術が増加しています(図1)。臨床病期0、Ⅰ期も増加し(図2)、術式の個別化が進んでいます。


図1.当科における術式の変遷


図2.臨床病期の推移


乳癌切除例の10年生存率は0期 98.5%、Ⅰ期94.3%、Ⅱ期82.5%、Ⅲ期55.9%、Ⅳ期35.4%です。マンモグラフィーのみで発見される非触知病変に対して、ステレオガイド下吸引針生検(マンモトーム生検)を用いて、2015年には20人の乳癌を診断しました。

術後補助療法はリンパ節転移個数とホルモン受容体、HER2タンパク発現状況、癌細胞増殖能(Ki67)などにより決定しています。また、術後に補助薬物療法が必要と考えられる患者さんに対しては、積極的に術前薬物療法(化学療法、内分泌療法)を導入しており、2015年には55例(19%)で施行されました。

術後は、2年までは3~4ヶ月ごと、5年までは6ヶ月ごと、それ以降10年までは12ヶ月ごとに経過観察のための診察いたしております。

再発治療は原則としてホルモン療法を第一に選択し、これが無効あるいは耐性となった方に対して化学療法、分子標的治療薬を提案しています。HER2陽性乳癌ではトラスツズマブなどの抗HER2治療薬を積極的に使用しています。これらの薬物治療は原則的には外来通院で行っております。

最良のがん治療としての新薬や新技術を求めて、日本医療研究開発機構AMEDや多施設共同で行われる臨床試験に積極的に参加しています。


診療設備

乳房MRI、ヘリカルCT、ステレオガイド下・超音波ガイド下吸引針生検装置、センチネルリンパ節ナビゲーター、PETCT


がん予防総合センター乳腺外科受診のご案内

1. 受診できる方


精密検査が必要な方などの診療を優先させるため、受診できる方を


  • 職場、地域、ドックなどのがん検診を受け、精密検査を必要とする方
  • 他の医療機関から紹介された方

などに限定させていただいております。


2. 予約方法


完全予約制です。事前に電話予約した上でご来院ください。

予約専用電話 025−234−0555 がん予防総合センター事務室


「家族性乳がんの遺伝カウンセリング・遺伝子検査のご案内

新潟大学医歯学総合病院生命科学医療センター遺伝子診療部門

新潟大学医歯学総合病院生命科学医療センター遺伝子診療部門

一般社団法人National Clinical Databaseへの症例登録のお願い

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外来診察日

月~金、 佐藤=月、金子=月、火、神林=水・木、長谷川=月、火、水


がんセンター新潟病院では、手術後の補助療法と術後観察を、がん予防総合センターでは、乳がん二次検診を行っております。


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スタッフ