放射線科レジデントコース
はじめに | 特徴 | 目的 | 後期臨床研修の概要 | 放射線科専門医制度への対応 | 後期臨床研修プログラム終了後について |
はじめに
悪性腫瘍は日本人の死亡原因第一位を占める重要な疾患群であり、その診断と治療は現在の医療のなかで重要な課題となっています。
画像診断は悪性疾患の早期発見や治療方針決定のために不可欠でありますが、近年、診断機器・検査法は革新的進歩を遂げており、的確な診断法の選択 および画像解析のために、専門的知識を習得した放射線科専門医の育成が急務となっています。更に、画像診断学は単に「診断」にとどまらず、IVR (InterventionalRadiology)の分野では画像診断支援下に低侵襲な「治療」の実践を可能としており、このような画像診断と治療とが直結した臨床応用の需要も拡大していま す。また、放射線治療は、悪性疾患に対する集学的治療に果たす役割は大きく、がん患者の機能温存にも大きく貢献しています。近年は更に定位放射線治療をはじめとして、治療精度・治療成績・臨床適応も格段の進歩を遂げようとしています。
当院放射線科の特徴
当院は、全国でも有数の悪性腫瘍患者数を有しており、各科との連携下に画像診断、IVR(InterventionalRadiology)治療、放射線治療を幅広く実践し ています。画像診断学分野では、胸部・腹部診断学に経験豊富な専門医をスタッフとしており、各種診断機器を用いて全診療科の画像診断を担当しています。早期癌の発見に 対しても「がん予防総合センター」を中核に、小肺癌の診断・早期発見などに精力的に取り組んでいます。血管造影・IVRにおいては、主に悪性疾患に対するIVR手技を用いた 各種治療を行っており、特に転移性肝癌に対してIVR手技を用いた肝動注カテーテル(リザーバーシステム)体内埋め込み術とその管理を積極的に行っています。放射線治療分 野では、放射線治療専門医が癌治療に専任しています。当院には平成17年7月より国内4台目となる最新の定位放射線治療専門装置(ノバリス)が稼働し、脳・肺・肝腫瘍に高 精度の放射線治療が可能となり、その需要はますます増加しています。
目的
卒後2年間の初期臨床研修に引き続き、放射線科医として必要な画像診断、InterventionalRadiology、放射線治療について診療できる知識・技量を身につけることを目指します。
後期臨床研修の概要
本プログラムは、3年間の後期臨床研修プログラムです。
- 後期臨床研修1年目は、当院放射線科において研修を実施します。放射線医学の基礎となる画像診断学全般について研修します。
- 後期臨床研修2年目は、当院放射線科において研修を実施します。専攻希望に応じて放射線診断学コース、放射線腫瘍学コースを用意しています。
【放射線診断学コース】放射線診断医を目指す医師が対象となります
- 画像診断:当院の豊富な悪性疾患症例を中心として、CT・MRI・超音波検査・消化管造影検査など、画像診断の知識と技能を習得する。
- 血管造影・Interventionalradiology(IVR):悪性疾患を主な対象として各種IVR治療を研修する。特に転移性肝癌に対して肝動注リザーバー留置術を積極的に行っており、肝動注治療の知識・技能・システム管理などについて研修する。この他、原発性肝癌・腎癌・膀胱癌・子宮癌・肺癌など、幅広い悪性疾患の治療を行っている。
- 核医学診断:各種核医学検査の診断について研修する。
※本コースでは、放射線治療についても研修を予定しており、放射線治療学の基礎を習得することができる。
【放射線治療学コース】放射線治療医を目指す医師が対象となります
- 外来診療と治療計画作成:外部照射、定位放射線治療、化療併用放射線治療を行う。当院には定位放射線治療専用装置(ノバリス)が稼働しており、定位放射線治療についても研修することができる。
- 病棟診療:放射線治療入院患者の診療を通じて、放射線治療のみならず広範な癌治療の知識と技能を習得する。また、密封・非密封小線源治療についても研修する。
※本コースでは、放射線治療を行うために必要な診断の知識を身につけるため、画像診断学についての研修も予定している。 - 後期臨床研修3年目は、新潟大学医歯学総合病院放射線科において研修を実施します。大学病院での放射線医学分野の専門医療を研修します。
| 卒後 | 放射線診断学コース | 放射線腫瘍学コース |
|---|---|---|
| 1年目 | 卒後初期臨床研修 | |
| 2年目 | 卒後初期臨床研修 | |
| 3年目 | 画像診断学全般(新潟県立がんセンター) | |
| 4年目 | 放射線診断学+病棟研修(*1) (新潟県立がんセンター) |
放射線治療学+診断研修(*2) (新潟県立がんセンター) |
| 5年目 | 新潟大学医歯学総合病院での研修 | |
| 6年目以降 | 放射線科医局員、その他 | |
*1後期研修2年目(卒後4年目)の診断学コースでは病棟(放射線治療)研修も行う。
*2後期研修2年目(卒後4年目)の腫瘍学コースでは診断学研修も行う。
放射線科専門医制度への対応
当院は日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関であり、放射線科専門医資格の取得に必要な5年間の認定施設研修期間に含まれます。放射線科専門医取得のため、後期臨床研修開始時には日本医学放射線学会に入会していただきます。
※取得可能専門医・認定医:日本医学放射線学会認定放射線科専門医、日本放射線腫瘍学会認定医、日本インターベンショナルラジオロジー学会認定指導医など
後期臨床研修プログラム終了後について
希望により、新潟大学放射線医学教室(新潟大学大学院医歯学総合研究科腫瘍放射線医学分野)の構成員となることができます。その際、本後期臨床研修 レジデントの研修期間も教室在籍期間に繰り入れられ、初期臨床研修終了後にただちに新潟大学の教室構成員となった医師と同様に処遇されます。
具体的な進路としては、放射線科医局員として新潟大学医歯学総合病院あるいは教室関連施設で勤務、大学院入学(基礎研究または臨床研究)、国内外施設への留学などの進路が想定されます。










