頭頚部のがん: 上咽頭がん

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上咽頭(鼻の奥にあり中咽頭に続く上気道の一部)にできるがんです。初期には無症状ですが、大きくなると耳管(上咽頭にある耳とつながる管)塞ぐので耳の閉塞感を感じたり、鼻出血なども発症することがあります。さらに大きくなると上咽頭に腫瘍が充満して鼻閉感が出現します。上咽頭から頭蓋内へ病気が進行すると頭痛、複視(ものが二つに見えること)、顔面のしびれなどが発症します。他にも頸部リンパ節転移が多いため、頸の腫脹のみで受診される方も多い病気です。

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診断は鼻腔からのファイバースコープが有用です。その際にファイバーを使用した組織生検で病理検査(病理医による組織の顕微鏡検査)を行います。CT、MRIなどで進展範囲、頸部リンパ節転移、遠隔転移のていどを調べ病期分類(2005年10月改訂の頭頸部がん取り扱い規約による)を決定して進行度を判定します。

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治療の原則は放射線治療です。手術治療は治療後の再発に適応となります。放射線治療には抗がん剤を併用するのが一般的で当科では放射線治療と抗がん剤を同時に併用して、退院後も定期的に抗がん剤投与を数回行うことをお勧めしています。放射線治療後は多かれ少なかれ唾液分泌量の減少がおこり、口の中の乾燥感や味覚障害が起こります。また、治療前後で虫歯、歯周炎などが悪化して治療後の生活の質を低下させることがありますので、治療前に歯科に依頼して口腔ケア(お口のチェック)することが多くなりました。

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