アイソトープ検査
核医学とは? | 検査室 | アイソトープ検査とは | 検査の流れ | アイソトープ検査をお受けになるかたへ | 当院でよく行われている検査 | 核医学の治療について | アイソトープの検査・治療は毎日できるの?
核医学とは?
- 放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を利用する医学の意味です。
- 核医学には検査と治療の両方があります。
- 検査はいろいろな病気の診断に利用されています。
- 治療は現在のところ、甲状腺の病気が中心です。
核医学検査室

1. 受付
検査の予約や、検査当日の受付をします。
検査予約の際に、検査日・注意事項等説明をします。
検査についての質問等、お気軽にお問い合わせください。
2. 待合室
黄色のスリッパを用意してありますので、履き替えて中の椅子に座りお待ちいただきます。
検査薬の注射時間、撮影時間までお待ちください。
3. 検査室
2台のガンマカメラがあります。検査の種類によって使用する装置は異なります。
4. お願い
検査薬は当日予約されている分だけこちらで取り寄せてご用意してあります。このお薬は保存が効きません。キャンセルは出来るだけ早めに連絡をお願いします。また、検査には時間がかかるものが多く、時間に遅れて来られますと、次のかたの検査を始めるのが遅くなってしまいます。時間に遅れないよう予約時間をお守りください。
予約の変更・取り消しなどはできるだけ前日までに連絡をお願いします。
連絡先:025−266−5111 内線2147 核医学検査室(PET・アイソトープ室)
アイソトープ検査(核医学検査)とは
- 核医学検査のしくみは?
核医学検査は、ガンマ線という放射線を放出する放射性同位元素を含んでいる検査薬を注射などによってからだの中に投与し、臓器や病変部に取り込まれた薬から放出される微量のガンマ線を体外のカメラで撮影する検査です。肉眼では見えないからだの内部を調べるのが特徴です。 - 核医学検査の目的は?
特定の臓器や病変のある部位を見つけるために、目的とする検査ごとに検査薬が用意されています。検査薬は、病変部に強く取り込まれたり、逆に取り込まれなかったりします。これをカメラで撮ると、ある部分だけ濃くなったり、形が欠けていたりしますので、病変の状態がわかります。これらのデータをコンピュータで処理して、臓器のはたらきの程度や臓器の断層像(輪切り像)をつくって詳しく調べます。 - 検査薬による被ばくは?
ガンマ線を放出する放射性同位元素のなかでも、寿命の短いものが使われ、検査に必要とするだけの量できわめて微量が投与されます。放射性物質は自然に崩壊して速やかにその放射能は消失します。通常は数時間以内、長くても数日中に消えてしまいます。
核医学検査で患者さんが受ける被ばく量は、一般の人が1年間に自然界から受ける放射線の量とほぼ同じで約2mSv(ミリシーベルト)ほどです。検査で副作用を生じることはまずありませんので、心配なく日常の検査にも用いられるのです。
アイソトープ検査(核医学検査)の流れ
- 撮影の前に検査薬を投与します。
多くは静脈注射ですが、場合によっては皮下注射やカプセル状の薬を内服することもあります。 - 検査薬が目的の部位に違するまで少し待ちます。
検査によって、検査薬の投与直後に撮影する検査もあれば、数時間(場合によっては数日)後に写真を撮る検査もあります。
この待ち時間は検査薬が調べたい体の部分に集まるのに必要な時間で、検査薬の種類や量が異なると時間が異なってきます。 - 撮影装置(ガンマカメラ)のベッドで仰向けになります。
写真を撮る間はベッドに寝ているだけで苦痛はありません。 - カメラが最適な位置まで動きます。
頭や胸の検査では顔の直前までカメラが近づいてきます。きれいな写真を撮るために近接させて撮影します。狭いところが苦手なかた(閉所恐怖症)は技師にお声掛けください。 - 撮影をします。
時間をずらして撮像したり、カメラを移動、回転させたりして、たくさんの写真を撮ることがあります。
撮影中は普通に呼吸をして楽にしていてかまいませんが、体を動かさないようにして下さい。画像のボケや、解析が出来なくなる場合があります。
撮影に要する時間は検査によって、数分で終わるものや、数十分かかるものがあります。また、薬の体内での移動をみるために、時間毎に数回写真を撮ることがあります。検査によって異なりますので、技師が説明をいたします。 - 検査終了です。
撮影した写真や解析結果は、専門医が診断します。
結果は後日依頼をした主治医から説明があります。
アイソトープ検査をお受けになるかたへ
- 検査当日は「検査予約表」と「診療カード」をお持ちになって、アイソトープ受付に直接おこしください。
- ほとんどの検査が着衣のままできる検査です。特に着替えをする必要はありません。ただ、大きめの金属のようなものは、はずしていただく場合もございます。(ベルト、時計、ネックレス、さいふ、携帯電話、ホッカイロなど)
- スリッパを履き替えた内側の区域(待合室、検査室)でのご飲食はご遠慮ください。
当院でよく行われているアイソトープ検査
ここで説明をする検査は、たくさんある検査のうちの一部です。詳しくは、担当技師又は医師にお問い合わせください。
骨シンチグラフィー
すべての骨の病気が検査対象です。多くの場合、がんの骨への転移や炎症箇所を見つけ出すためです。骨の外傷、骨折、骨痛を調べるためにも行います。
- 前準備は必要ありません。食事は普通にとられて結構です。
- 検査薬を静脈注射します。
- 3〜4時間待ちます。待ち時間は厳密なものではなく、前後する場合がありますが、注射時に撮影開始時刻をお知らせします。
- 撮影時刻になりましたらガンマカメラで撮影します。
まず、全身の撮影をします(10分間)。場合によっては部分的に分けて撮影します(15〜20分間)。
骨シンチ用の薬は、尿と一緒に身体から排出します。尿がたまっていると画像に黒く写ります。水分をとって尿を増やし、頻回に排尿して下さい。撮影直前には必ず排尿していただきます。また、衣服を尿で汚さないよう気をつけましょう。これらの注意は、尿が写真に写ると診断に支障をきたすためです。

ガリウムシンチグラフィー
おもに臓器やリンパ節などの腫瘍や炎症、または発熱の原因を調べるために行う検査です。
- 前準備は必要ありません。食事は普通にとられて結構です。
- この検査は注射をする日と撮影をおこなう日が異なります。検査薬を注射したあと3日間お待ちいただきます。
- 薬が便中にたまっていると診断ができないことがありますので、検査薬投与後に下剤を飲んでいただきます。指示された時間に服用してください。
- ガンマカメラで撮影します。
まず、全身を撮影します(15〜20分間)。場合によってはスペクトという断層撮影も行います(25分間)。
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| 全身撮影像 | 全身撮影像 |
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| 全身スペクト画像 |
心筋シンチグラフィー
心臓にある程度の負荷をかけて、心筋血流や心臓の動きそのものに異常が現れるかを画像でしらべる検査です。この検査で、日常生活のなかで気を付けなければいけない行動(運動)を事前に把握しておくことができます。
心筋血流が運動をしたときに増えるかどうかを調べるため、負荷検査をおこないます。たとえば、固定された自転車をこいで負荷をかけたり(運動負荷)、運動した状態と同じ状態にするために薬で負荷をかけたり(薬剤負荷)します。負荷を行ったときは安静時と負荷時の2回の撮影が必要です。場合によっては、2回の注射が必要です。
- 場合によっては、事前に普段お飲みになっているお薬を中止していただくことがございます。主治医の指示のとおりにして下さい。
- 薬を静脈注射します。または、心臓に運動や薬で負荷をかけながら薬を静脈注射します。
- ガンマカメラで撮影をします。(負荷を行った場合2回の撮影)
身体の周りをカメラが回りながら撮影をします(25分間)。 - 画像の解析をします。
負荷を行った場合は、2つの結果を比較して診断します。

脳血流スペクト
脳へ血液が正常に流れているか調べたり、脳梗塞を見つけたりする検査です。
- 薬を静脈注射します。
- ガンマカメラで撮影をします。
カメラが頭の周りを回りながら撮影します。脳血流スペクトの場合は、全部の検査が30〜40分間ほどで終わります。

センチネルリンパ節の検出
がんのリンパ節転移は、腫瘍占拠部位から流出リンパ流が最初に経由するリンパ節から始まると考えられ、このリンパ節をセンチネルリンパ節(見張りリンパ節)と呼んでいます。
センチネルリンパ節における転移の有無を調べることで、手術時のリンパ節郭清の範囲を正確に決め、不要なリンパ節郭清を減らすことができます。
当院では、おもに乳がんや子宮体がん、悪性黒色腫の手術前日あるいは手術当日に行っています。
- 手術前日あるいは手術当日に、対象部位周辺の皮下に薬を注射します。
- 1〜2時間後にガンマカメラで撮影をします。
- 翌日、手術時に術中検出器でセンチネルリンパ節を特定し、病理検査をします。
検査結果により、郭清の判断を手術担当医が判断します。

核医学の治療について
当院では、甲状腺の病気の治療にアイソトープを用いておこなうことができます。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の131I(ヨード)治療
バセドウ病の甲状腺がほぼ均一に、しかも特異的にヨード(ヨウ素)を取り込むという特徴を利用して甲状腺機能亢進を抑制する治療法です。
対象は、抗甲状腺薬剤療法・外科的治療法が困難な場合と、心不全などの合併症がある場合、手術後再発の場合に適用されます。
- 2週間のヨード制限を行い、123I(ヨード)カプセルを服用し24時間値の放射性ヨード摂取率を測定します。
- 得られた摂取率と、画像より求めた面積と体積より投与量を決定します。
- 2で決められた量の131I(ヨード)カプセルを服用します。
- 副作用として、治療直後、一過性の亢進症状の増悪が見られることもあります。また、晩発の甲状腺機能低下症があります。
甲状腺がんの131I(ヨード)内服治療
甲状腺のヨード取り込み能を利用して、甲状腺がんの転移巣に131I(ヨード)を摂取させ、照射を行う治療法です。
分化型甲状腺がんで、摘出手術後、転移巣あるいは残存病巣があるかたが対象となります。
分化型癌は放射線感受性が低く131I(ヨード)大量投与を必要するため、服用後数日間は非密封RI病室への入院が必要となります。非密封RI病室は、西3階病棟に2室あります。
- 2週間のヨード制限を行います。
- 非密封RI病室へ入院し、131I(ヨード)カプセルを摂取します。(通常月曜日)
- 放射線のレベルが一定値以下になってから一般病室に転室します。(通常金曜日)
- 退院前に全身の撮影をガンマカメラで行い、転移巣と摂取能を確認します。
ヨード制限とは?
さまざまな食品や薬に含まれるヨード(ヨウ素)を決められた期間中、摂取しないようにすることです。指示された食品や薬はとらないようにし、食品に表示されている原材料を確認するようにしてください。
ヨード(ヨウ素)は海藻類、特にコンブに多く含まれます。魚介類や自然食品の中にヨードを含むものがあります。薬にも含むものがありますので注意してください。
主治医指示に従い、不明な点はアイソトープ担当技師にお尋ねください。
アイソトープの検査・治療は毎日できるの?
曜日によってできる検査とできない検査があります。上記の検査・治療については下記の表をご参照ください。それ以外の検査についてはアイソトープ担当技師にお尋ねください。
| 検査の種類 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
|---|---|---|---|---|---|
| 骨シンチ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ガリウムシンチ | ●▲ | ▲ | 前週● | ||
| 心筋シンチ | ○ | ||||
| 脳血流スペクト | ○ | ○ | |||
| センチネルリンパ節の検出 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| バセドウ病の治療 | ○ | ||||
| 甲状腺がんの内服治療 | ○ |
○・・・検査・治療可能日 ●・・・検査薬投与日 ▲・・・撮影実施日












